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VOLTEXのS660用GTウイング「TYPE12」を装着!

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販売開始して3年を経過したホンダの軽スポーツカー「S660」。チューニングパーツの数も多く、専門誌が登場するほどの人気ぶりだ。もはや市場が飽和状態と思えたが、2018年初頭に行われた「東京オートサロン2018」にて、エアロパーツメーカー「VOLTEX」(ボルテックス)からガルウイングタイプが発表。S660オーナー達からの注目を集めた。コレだと感じて2月に注文。それから待つこと2ヶ月、ようやく手元にウイングが届いたので取り付けてみた。

他とは一線を画す「空力屋」のGTウイング

鈴鹿に拠を構える「VOLTEX」は、筑波スーパーラップやWTAC(ワールドタイムアタックチャレンジ)といったチューンドカーのタイムアタック用エアロパーツを製造・販売する会社。

VOLTEXの大型エアロを装備するTopFuelのS2000

サーキットで培った空気力学を用いたクオリティの高いカーボン製品を得意としており、目的別に数多くのGTウイングを販売している。 同社のGTウイングはタイムアタックだけでなく、D1グランプリでも使用されている。FIAインターコンチネンタル・ドリフティングカップで初代世界王者に輝いた川畑真人選手のGT-Rにも、同社のGTウイングが取り付けられている。

今回登場したS660用Type12スワンネックタイプGTウイングは、同社が「86/BRZなどのアンダーパワーの車種にハイグリップタイヤを履かせた時に、低ドラッグでありながらウイングの機能はしっかり効かせる」というユーザーニーズに応えるべく開発されたもの。タイムアタック用の効率のよい断面を採りながらも目的に併せて小型化。また翼端板形状はダウンフォースよりも整流効果に重きをおいてガルウィング形状としている。

TYPE12型ウイングは、スーパー耐久のST4クラスに参戦している浅野レーシングサービスの「Wedssport 86」でも使われているスーパー耐久認定部品。 レースの現場で使われている「勝つための道具」であり、見た目だけのウイングとは一線を画するのだ。

空力に重きを置いたスワンネック形状を採用

S660用TYPE12ウイングは、ステーをウイング上部に接続し吊り下げた形で固定する「スワンネック」であるのが最大のポイント。スワンネックとはウイング底面の気流をステーによって乱さないように考えられたレイアウトで、ステーの強度を最適化することによりストレートエンドでウイングの迎え角を自動的に減らす方向にたわませ、ドラッグを減らす効果もある。近年のレーシングカー、特にGT500クラスではよく見かける方式だ。 価格は取付工賃込みで20万1500円。ウイングとステーで18万円程度と、他車ウイングと比べてると、高額の部類に入ってくる。自分はウェットカーボンを選択したが、オプションでドライカーボンが選べるようだ。その場合、値段は更に上がることだろう。

お店に伺った頃、すでに半分以上、組み立てられていた。ウイングを持ってみると、かなりの軽さに驚く。正確な重量は計測していないが、約2kg程度といったところか。部品を仔細に見ると、台座部分はFRPと思われる樹脂製。ステーは金属でおそらくアルミだろう。ウイング本体はウェットカーボン製で、その仕上がりにはうっとりする。

ウイングの断面はかなり肉厚で立体的。特に下面の形状はかなり複雑であり、ここに同社が長年培ってきたノウハウと成形技術を感じさせる。

ステーとウイングを固定する部分はカーボン製。フロント側には4箇所の孔が設けられており、角度の調整が可能だ。ビスは調整しない場所に関しては黒色。それ意外はステンレスかアルミの金属色だ。これはネジを頻繁に取り外しする所はネジに塗装が剥げてくるからだろう。ここにレース屋のコダワリをみた。 梱包箱はVOLTEXのロゴが入ったシンプルなもの。しかしこの素っ気なさ故に凄みを感じてしまう。 箱の中には、部品の他、シール2枚とアンケートハガキ、そして取扱説明書が同梱されていたようだ。ただしこのシール、ウイングに貼ろうとしたところ、サイズが合わないことが判明。どうやらボディ側に貼り付けるか、もしくはもう少し小さいサイズの物を別途入手した方が良さそうだ。ちなみに横幅は180ミリほど。同社では下から2番目のサイズとなる。 樹脂製の台座部分の裏側にはスポンジと両面テープが取り付けられている。基本的に面で固定し、ネジはあくまでオマケ。スポンジはエンジンフードへの傷防止と防水の意味があるようだ。

純白ボディに孔を開ける罪悪感

作業は車体にマスキングテープを貼るところから始まる。

そこに現物合わせで片側あたり3箇所ある穴位置にマーキング。位置が決まったらドリルで孔を空ける! 何かクルマを傷物にしている気がするいっぽう、取り付けた後のことにワクワクして、正直複雑な心境だ。

あとはヤスリを使って丁寧にバリが取り除かれていく。これは表側と裏側の両面を施工。

金属面が露出するので、錆止めとして塗装が施された。

塗料が乾いたら取り付けるのだが、後端のネジの取り付けに苦戦することに。上からビスを抑えて、車体に潜り込み下からナットで回して締め付けることとなった。エンジンカバーを外して取り付けた方が良いかもしれない。 作業は2時間ほどで終了。

取付箇所を見ると、ウイングの重さでエンジンフードを空けた時にカバーが自立! 支える棒が不要となるのだ。しかし、長時間、この状態はオススメしないが……。では取り付け部分の台座がボディと接触するかというと、そんなことはなく、干渉しないようマージンが設けられている。

フードを締めて真後ろから見ると、S660の天井側ブレーキランプが見えづらいということに気づいた。

しかし全高が低いS660の場合、他のクルマからだとやや上から見えるだろうから問題は少ないだろう。それにしても翼端板の形状の複雑さには驚きを隠しきれない。車内のバックミラーから見ると、ウイングが強烈に主張。否応にも「俺のクルマにはVOLTEXの羽根が付いている!」と意識させる。とはいえ、視界の邪魔になることは無さそうだ。SUVや背の高い軽自動車のヘッドライトがルームミラーに直撃して眩しいことがあるが、その低減効果も期待できそうだ。 ちなみにサイドミラーからも、ウイングの翼端板がチラリと顔を覗かせる。これがまた良い! さて、実際に走ってみよう。まだ高速道路は走行していないが、一般道でも50km/hを過ぎたあたりから、ウイングの恩恵を受けられる。リアの安定感が違うのだ。地面に吸い付いたかのような安定感はなるほどと思わせ、運転が圧倒的に楽。また中間加速からのトラクションのかかりもよいようだ。高速道路だと、車体の軽さと大きさゆえに、ちょっと安定感が無いかなと思わせることのあるS660であるが、かなり直進安定性が高まると思われるし、よりスムーズに合流することができるだろう。 また、高速域での風切り音の低減も特筆すべきこと。Aピラーあたりから聴こえてくる音が減っているのだ。いっぽうでウイング側から別の低い音が聴こえる気もする。

まだ走り始めて1日しか経っていないため、総合的な結論を出すことは時期尚早であるし、ウイングの角度を変えるなどのセッティングもしていない。また自分は街乗り、もしくは高速道路での使用がメインであり、サーキットで云々ということはわからない。しかし、街乗り、しかも低速域でも違いを感じさせるVOLTEXのTYPE12ウイング。オシャレでありながら本物が欲しいという向きには、ぜひチェックしてもらいたい一品だ。

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