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GT300の注目マシン「NSX-GT3」の実力は?

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2018年SUPER GTシリーズの注目は、GT300クラスに今季から登場するNSX-GT3だろう。このマシンの戦闘力はいかがなものか。富士テストで追ってみた。

既に8万5000kmを走行している2代目NSXベースのGT3マシン

NSX-GT3は2シータースポーツ「NSX」をベースにFIA(国際自動車連盟)公認のGTレースに参加できる「グループGT3」の規格に適合させたマシン。すでにアメリカのIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップで活躍しており、8万5,000km以上の走行実績と2レースの勝利経験があるという。

市販車NSXと異なるのは、モーターアシストによるハイブリッドシステムを廃止し、駆動方式を4WDからMRに、トランスミッションが9速DCTからXTRAC製6速セミATに変更。車体重量も500kg近い軽量化を達成し1240kg。制作はCIVIC TCR同様、イタリアのJ.A.S. Motorsportが行い、日本ではM-TEC(無限)が販売やサービス、パーツ供給を行う。

価格は6000万円!他のGT3マシンに比べても高額

搭載するエンジンは、3.5リットルのV6ツインターボと市販車と同等の形式を取る。馬力はBoPにより変わるため公表されていないが、市販車は373kW(500馬力)を達成しているため、ほぼ同等かそれより上回るスペックであることは想像に難しくない。

気になるNSX-GT3の価格は6000万円。ちなみにNISSAN GT-R nismo GT3が3360万円、Mercedes AMG GT3が5000万円、BMW のM6 GT3が4800万円、Porsche911 GT3が5800万円、Audi R8 LMS GT3が5000万円なので、GT3の中でも高額なマシンとなっている。ちなみにホンダがGT300クラスのマシンを供給するのは、2015年のCR-Z以来だ。

GT300クラスに2チームがエントリー

そのNSX-GT3で参戦するのは2チーム。「Modulo Drago CORSE」はホンダの純正アクセサリーメーカー「ホンダアクセス」が主体とするチーム。ドライバーは道上龍と大津弘樹。

道上はスーパーGTの前身である全日本GT選手権のGT500クラスで先代NSX-GTを駆り、2000年には年間チャンピオンを獲得。その後も2009年まで同マシンの開発を担当し、ホンダ陣営を引っ張ってきた。2013シーズンを最後にGT500ドライバーの座を離れ、2015年と2016年は監督としてチームを指揮。昨年はスーパー耐久シリーズと世界ツーリングカー選手権(WTCC)にフル参戦し、11月にマカオで行なわれたWTCCでは、日本人初となる3位を獲得した。大津弘樹は昨年の全日本F3選手権の最終戦で優勝を飾った期待の若手ドライバーだ。

CarGuy Racingは、「自動車冒険隊・CarGuy」を主宰する木村武史が率いるチーム。木村は実業家としての顔を持ちながら、数多くのスーパースポーツを所有。またブランパンGTシリーズ・アジアやSUPER CAR RACE Series(SCR)などにも、CarGuy Racingとして参戦してきた。

ハンドルを握るのは代表である木村とGT300のチャンピオン経験のある横溝直輝だ。木村はSUPER GTでの出場経験がないため、ルーキーテストをパスする必要があるのだが、無事に合格し、岡山や富士でのテストに参加した。

富士公式テスト1日目午前 SESSION 1

クラス順位 タイム Gap
Modulo KENWOOD NSX GT3 13位  1分37秒681  1秒007
CARGUY ADA NSX GT3 15位  1分38秒043  1秒369

Modulo KENWOOD NSX GT3は、道上が20周、大津が27周を走行。ベストラップは道上が10週目に1分37秒681、大津が13週目に1分38秒204。

CARGUY ADA NSX GT3は、横溝が26周、木村が23周を走行。ベストラップは横溝が12週目に1分38秒043、木村が16週目に1分39秒327。

 

富士公式テスト1日目午後 SESSION2

クラス順位 タイム Gap
Modulo KENWOOD NSX GT3 13位  1分37秒696  1秒467
CARGUY ADA NSX GT3 19位  1分37秒920  1秒691

Modulo KENWOOD NSX GT3は、道上が26周、大津が19周を走行。ベストラップは道上が19週目に1分37秒872、大津が15週目に1分38秒696。

CARGUY ADA NSX GT3は、横溝が17周、木村が27周を走行。ベストラップは横溝が12週目に1分37秒905、木村が22週目に1分38秒394。

富士テスト2日目午前 SESSION3

クラス順位 タイム Gap
Modulo KENWOOD NSX GT3 5位  1分37秒157  0秒832
CARGUY ADA NSX GT3 10位  1分37秒640  1秒315

Modulo KENWOOD NSX GT3は、道上が30周、大津が33周を走行。ベストラップは道上が29週目に1分37秒786、大津が15週目に1分37秒157。

。 CARGUY ADA NSX GT3は、横溝が12周、木村が38周を走行。ベストラップは横溝が11週目に1分37秒640、木村が23週目に1分39秒189。

富士富士テスト2日目午後 SESSION4

クラス順位 タイム Gap
Modulo KENWOOD NSX GT3 11位  1分37秒817  1秒548
CARGUY ADA NSX GT3 14位  1分37秒900  1秒631

Modulo KENWOOD NSX GT3は、道上が20周、大津が24周を走行。ベストラップは道上が16週目に1分37秒817、大津が23週目に1分38秒402。

CARGUY ADA NSX GT3は、横溝が29周、木村が25周を走行。ベストラップは横溝が28週目に1分37秒900、木村が20週目に1分39秒729。

富士公式テスト1日目総合

クラス順位 タイム Gap
Modulo KENWOOD NSX GT3 13位  1分37秒681  1秒452
CARGUY ADA NSX GT3 19位  1分37秒920  1秒691

富士公式テスト2日目総合

クラス順位 タイム Gap
Modulo KENWOOD NSX GT3 6位  1分37秒157 0秒888
CARGUY ADA NSX GT3 13位  1分37秒640 1秒371

昨年の第2戦富士での予選トップタイムは1分35秒824。Q1のトップは1分46秒825、ノックアウトは1分36秒899でギャップは1秒064。富士のテストと単純に比較はできないものの、ギャップ差から見るとNSX-GT3がQ2に進むことができる実力はありそうだ。

ロングランでの実績は未知数だが、アメリカでは既に実績を挙げていることから期待はできる。ホンダとしては初となるGT3マシン。今年のGT300の台風の目となるか注目しよう。

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