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ミッドシップ911がWEC富士の表彰台に登る

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ポルシェAGが今年投入した911RSR。510馬力を発生する4000cc水平対向6気筒エンジンを911の伝統であるリアではなくミッドシップにマウントしたことで注目のこのマシン。富士スピードウェイで開催された世界耐久選手権(WEC)第7戦ではどのような戦いを繰り広げたのだろうか……。

序盤ポルシェがレースを支配

激しく降り続いた雨によりセーフティカー先導で始まったレースは、6周目からシグナルがグリーンに変わり正式にスタート。ポールポジションスタートのリーツは完璧なスタートを決める。5番グリッドからスタートしたもう一台の911RSRを駆るクリステンセンは7周目を終えるまでに2台をパスして3位に浮上。次第に天候が悪化し約1時間に渡ってセーフティカーランが続いた後、レースは中断。

その32分後にレースが再開されてすぐ、リーツがピットに入ると今度はクリステンセンがトップに立ちレースを引っ張る。2時間20分が経過した時点で視界が悪くなり、またもセーフティカーが導入。2台の911RSRは給油のみを行い、コースに復帰。このセーフティカーは26分間、コースに留まる。走行距離がおよそレースの半分に達するころ、クリステンセンは4位に、リーツは5位でした。2台は上位をうかがいながら力走するも、またしても新たなセーフティカーが入る。

首位走行するも不幸が……

ポルシェは両方の911RSRをピットに呼び戻して92号車はクリステンセンからエストレに、91号車はリースからマコヴィッキへとドライバー交代。レースディレクターがレース再開の指示を出してから程なく、エストレはトップに立ちマコヴィッキは3位を走行。全く予想できない展開となったこのレース中、事故が発生して4度目のセーフティカーが入る。その後、雨は静かになりレースは順調に進む中、トップを快走するエストレに周回遅れのフォードGTが接触! 911RSRはスピンを喫し、3位に落ちる。このアクシデントにより車両はフロントのエアロパーツとリアのディフューザーにダメージを負い、エストレのラップタイムは首位の車から1周につき2秒遅れ。マコヴィッキがトップに立つが、フェラーリとの接近戦に敗れてトップを明け渡してしまう。

その後、次第に霧が濃くなり多くのドライバーから視界の悪化を訴えられると、レースディレクターはセーフティカーを出動させて30分後には2度目のレース中断の判断が下される。その後、天候が回復する見込みはないため、レースは再開されず中断時の順位をもって波乱含みのWEC第7戦は終了を迎えた。

この結果により、新型911RSRの初優勝はまたしてもお預けとなった。しかし上海とバーレーンの2レースを残して、リーツとマコヴィッキはドライバーズ選手権でトップまで5ポイント差の2位につけ、タイトル獲得に向かって一歩前進した。次戦、WEC第8戦は11月5日に上海にて開催される予定だ。

レース後コメント

アレックス・シュテーリッヒ(WECプログラムマネージャー)

今日のコンディションは極めてトリッキーなものでした。数多くのセーフティカーオペレーションや赤旗によって非常に難しい選択を迫られました。しかしチームは素晴らしい仕事をこなし、様々な障害を正しく処理することができました。92号車が優勝の可能性を失ってしまったのは厳しい現実で、一方の91号車は安定したレース運びをしていましたが、再スタート直後のペースが遅く、フェラーリの攻撃を防ぎきることができませんでした。それでも2位と3位は悪くない結果です。この週末を通じて、我々は最も速いペースを保っていたからです。世界選手権で初めての優勝を逃したことは残念でなりません。

リヒャルト・リーツ (911 RSR #91)

「この週末、マシーンは最高の状態でした。予選ではポールポジションを獲得し、決勝レースでも我々の911RSRは一番速いペースを保っていました。フルコースイエローやセーフティカーといった不測の事態に対しても冷静で正しく対処できました。ドライバーとしてはプロトタイプカーが巻き上げる飛沫で視界がほとんど失われることもあり、まるで壁に向かって走り続けるような感じで、トラックの上の水たまりでは泳げそうな錯覚さえ起こしましたが、911RSRはすべての状況で好調を保ちました。我々の選手権ポイントは今のところ2位です。まだチャンスは残されています。上海で可能な限りのポイントを獲得することに全力を尽くします。

フレデリック・マコヴィキ(911 RSR #91)

セーフティカーフェーズの最中にスティントを受け継ぎました。再スタートは難しい状況でしたが、何とかフェラーリをオーバーテイクして、2位にポジションを上げることができました。トップを走っていた92号車が事故に巻き込まれて、トップを走ることになりました。ペースは順調で、後続車を少しずつ引き離すことさえできました。しかし何らかの理由でフロントのグリップが低下して、いっきに戦闘力を失いました。今日のレースは実に難しいものでしたが、チームは常に正しい判断をできたと思います。

ミヒャエル・クリステンセン(911RSR #92)

実にタフなレースでした。様々な予想もしない事態が発生しました。さらに富士の天気は目まぐるしく変わり続けました。私の最初のスティントは完璧とはいいがたいものでした。2回目のスティントではタイヤの内圧を変更し、それが功を奏してペースを上げることができ、レースをリードする場面もありました。あのクラッシュさえなければ優勝することができたはずです。とはいえこの難しい局面で2台ともに表彰台に上れたことに満足すべきかもしれません。

ケヴィン・エストレ(911 RSR #92)

自分のスティントが回って来るまで待たされることはほとんどありませんでした。3時間を過ぎてマシーンに乗り込んだ後、最初のセーフティカーフェーズからの再スタート時には2台のプロトタイプを追い越すことも可能なほどで、後続車をわずかに引き離すことができました。次のリスタートの時、ペースの上がらないフォードを周回遅れにしましたが、彼は明らかにその際ブレーキングポイントを見誤ってこちらにむかってまっしぐらに体当たりしてきました。私はスピンし、前後にダメージを追った911RSRで走ることを余儀なくされました。終盤に向けて症状はどんどん悪化していきました。最終的に3位をキープできたことをむしろ嬉しく思います。

 

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